美しく在るために

7人のクリエイティブ集団推し!

舞台「何者」所感

舞台「何者」を、12月1日と3日昼見に行ってきました
最初は情報局全滅につき行けないかも…という悶々とした気分で
雑誌やらまいジャニやら見てたのですが素敵なご縁を頂けました

原作も読んでいませんし、映画も見ていません
予備知識は…うっすらと聞いた「就活とSNSの話」ということだけ
なので逆に新鮮な気分で見ることができたかもしれません

ではまず、我らがLove-tuneの面々について!
とにかく2人とも、普段らぶにいるときとは全く違いました
それどころか所謂ジャニっぽさも全くありませんでした
第一声のときからこれ誰だろう?と思うくらいに違う人だった…
きちんと、等身大の大学生を演じていました
周りが舞台慣れしてる方やベテラン勢の方だったりなので
多少なりとも声の通り具合に相違はあったかな、と思いますが
それでも凄かったなあ
あの台詞量も、とても大変だったと思う
特に顕嵐ちゃんは座長でもあるのでほぼ出ずっぱりですし
でもきちんと顔面見るとやっぱり当たり前ですが端正でしたw

顕嵐ちゃんのコンテンポラリーダンス凄かったです
あんな風に感情を爆発させるようなダンスって
ジャニ内でそうそうあるものではないので…不思議な気分でした
元々特有のジャズダンスがそんなに好きなタイプではないのもあり
このダンスは本当に素敵だったなあ
場面的にも、なんだかいろいろと胸が苦しくなりました
噂?の喫煙シーン、生着替えもしっかりと堪能させていただきました

そして舞台そのものがとにかく豪奢でした
音楽、スクリーン、全てが効果的に使われている
特にSNS…まあTwitterですが、その画面の映し出し方が絶妙
ちょくちょく入ってくるダンス場面や歌場面も
メリハリがつくことによっていっそう際立っていました
らぶ2人はジャニだから勿論のこと、みんな上手くて見入りました
後半の砂嵐になるところと、ESの紙がバサッと落ちるところなど
鳥肌が立ちそうなくらいでした

最後に内容についての感想です※長いです
Twitterでも同じことを書きましたが私は就活=トラウマです
本当に最中はこの世から消えてなくなりたいと思うくらいでした
何より二宮拓人は本質的に私にとても似ている
だから舞台の迫力は勿論のこと、いろいろと打ちのめされました
就活は終わったから、それですべてが決まるというわけではない
この先は社会人として働き続けることが待っているのですから
それでもその社会人としてのスタートラインにも立てない状態だと
所謂「負け組」認定されてしまうような世の中
死ぬほど面接受けてお祈りされて、まるで自分が否定された気分になります
それを認めたくなくて、正面から受け止めたくなくて、
周りにそれを見透かされたくなくて、人を見下すことで安心する
そんなことしてる場合ではないとわかっているのに、それをしてしまう
かつてこんなことをしていたかもしれないと(今もしてるかもしれないけど)
拓人の心の叫びを見聞きしながら、そんなことを考えていました

とはいえ私の頃はSNSがそんなに普及してませんでした(mixiやってなかったし)
そういう学部ではなかったせいか、意識高い系女子みたいなのもいませんでした
そもそもそういう風に意識高い系とか言葉が出てきたのも最近だし
人としては前からいたかもしれないけど、まさに今時の就活の話でした
あーでも、隆良みたいな人はいましたけどね
あんなに就活してる人の傍で批判するようなことは言わなかったけれど

「何者」というタイトルは本当に秀逸だと思いました
劇中歌でも何者なのか?というフレーズがありますし
就活に自己アピールは欠かせないもので、
恐らく多くの人がその時に初めて自己分析をするかと思います
つまり自分が何者なのかを他者に初めてアピールすることになる
劇中、拓人は最後の最後に裏アカウントの存在を晒されるまで
何者かつかみどころがない人物でした
多分自分でも何者かよくわかっていなかったのではないかなと思います
今になって考えてみると、就活において自己PRは必要不可欠であり
自己分析ができて自分が何者か理解できていないと成功しない
この劇を見て、自分に似てる拓人を客観的に見ることができて
初めてこれが原因だったのかな、となんとなく思いました
拓人は最後になって理香ちゃんの裏アカ存在を暴露されることにより
初めて自分が何者なのかということを眼前に晒されることになる
きっと、とってもプライドが高い人なんだと思います

理香ちゃんから見てみても初めてあの「何者」アカウントをみつけたとき
あまりにも自分たちと似た人の様子が呟かれていて
まさにこのアカウントの持ち主は何者なのだろうか、と思ったのでは…
だから調べて、そしてその人物を探し当てた
でもそれはつまり理香ちゃんが自分自身のことを何者か
きちんと理解しているからこそ成し遂げたことだと思います
理香ちゃんは海外留学などの自身の経験があって
あまりにもそれで固めすぎて、おそらく逆に人物像が見えづらかったのかも
などとなかなか決まらなかった理由を勝手に分析してみたりしました
拓人はとにかくその労力、就活に向けようよ!の一言かなあ
途中サワ先輩にも諭されてたのに全く我関せずでしたもんね
どこまでも愚かなところが本当に私そっくりすぎた…

後の3人に関しては(いや理香ちゃんもそうだけど)
全く自分とは違う人種、という感じでした
この舞台を通して改めて大学生最後のあの時期を思い返してみましたが
まあ後悔しか残ってないですね……また暗くなってきた

元々ドラマや映画でも現実的なものが好きな私としては
見に行けて本当によかった!と心から思っています
目的は勿論らんれお♡だったのですが、普段の彼らとのあまりの違いに
やっぱり拓人に感情移入しがちなのでもう顕嵐ちゃんではなく拓人として見てた
他の人も然りですが…
こんなに長々、いろんな感想を抱けるものに出会えて本当によかったです
機会があれば映画も見てみたいです(小説は今積読ばかりなので…)

Love-tuneも来年こそ内定とろうね!!
結局最後はこれで締めましたw